クラウディング・アウトとは?

本日も、国家公務員試験の受験生向けの内容です。

マクロ経済学の参考書では必ず出てくる「クラウディング・アウト」。
何のことか説明できますか?

以下は、伊藤元重『マクロ経済学 第2版』より

1:財政支出増大(公共事業など)

2:GDP増大

3:貨幣需要増大

4:利子率上昇

5:民間投資減少

このように、1:での財政拡大効果が、2:3:4:のプロセスを
通じて、5:民間投資を抑制することで、
いわば政府が民間の需要を「押しのけ」る効果を
クラウディング・アウト効果と呼びます。

ただ、実際の経済運営としては
3 :貨幣需要増大 に対して、通貨面で
3′:貨幣供給の増大 がなされますので、

4:利子率の上昇⇒5:民間投資の減少

こちらの動きに至ることは少なくなっています。

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ラムゼーの最適課税論とは?

国家公務員受験生向けの内容です。

昨年は、”消費税の軽減税率”が何かと話題になりましたが、
財政学では、「ラムゼーの最適課税論」というものが良く知られています。

厚生の観点からは「ぜいたく品に低い税率を、必需品には高い税率を
かけた方が、社会厚生のロスが少ない、というものです。

必需品は、もともと価格の変動に対して需要の変動は大きくない
価格弾力性が小さい、といいます)ので、
市場に与えるショックを小さくできる。よって、税率が高い方が合理的。

という論法を使っています。

需要の変動が大きい=経済に与えるショック(厚生のロス)が大きい
と捉えていることに気を付けてください。

一見しただけだと間違えやすいので、試験では注意しましょう!

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2016年度予算案、衆院通過

こちらも、今更ながらですが、「来年度予算案、衆議院通過」のニュースです。

 衆院予算委員会は29日の理事会で、3月1日に安倍晋三首相と全閣僚が出席して2016年度予算案の締めくくりの質疑を行い、採決することを決めた。予算案は1日午後の本会議で可決され、同日中に参院に送られる見通し。憲法の衆院優越規定により、参院の議決がなくても参院送付後30日で自然成立するため、年度内成立が確定的となった。(2月29日 毎日新聞)

予算案は「衆議院が優越」する事項です。

〇衆参で異なる議決の場合、両院協議会を開くが、意見が一致しないときは衆議院の議決が国会の議決になる

〇参議院が予算案を受け取った後、30日以内に議決しないときは衆議院の議決が国会の議決になる

超・重要です! 試験で落とすと致命傷に…。

衆議院の予算委で審議→本会議で審議・議決
→参議院の予算委員会で審議→本会議で審議・議決  基本の流れも大切です。

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